海外企業で広く浸透している昇降式のスタンディングデスクは、日本のオフィスでも広まりつつあります。
オフィスワークと言えば座ってするものという概念を覆したこのデスクは、作業効率アップや健康維持に効果が期待できることから、エンジニアをはじとする長時間座って働くオフィスワーカーにオススメのオフィス家具。
現在、スタンディングデスクはどの程度普及していて、使用している人はどのようなメリットやデメリットを感じているのでしょうか。
今回はスタンディングデスクについての実態を20代〜50代の男女400人のオフィスワーカーを対象に調査しました。
<アンケート概要>
対象:20〜50代の男女 回答数:400名 実施時期:2017年3月
スタンディングデスクの普及率は1割以下

働く人たちにスタンディングデスクについて質問したところ、「導入されている」と回答したのは7%と、徐々に浸透していることが窺えます。

世代別に見ると、50代が4%、40代が2%なのに対し、30代は7%、20代は15%と比較的若い世代が集まるオフィスの方が導入されている傾向にあるようです。
作業効率アップと健康効果に期待

次に昇降式スタンディングデスクを「使ってみたいかどうか」を質問したところ、36%が「使ってみたい」と回答。
「立てば効率が良さそう」(30代男性)、「使いやすい高さに調整できて、作業がしやすいと思う」(50代男性)、「気分転換ができそう」(30代男性)、「眠気防止になる」(30代女性)といった、作業効率アップやリラックス効果を期待する声が多く見受けられました。

また、男性よりも女性の方がスタンディングデスクを使ってみたい声が多く、「痩せそう」(20代女性)、「腰が痛くなるのを防げそう」(40代女性)、「座ってばかりいるよりも体に良さそう」(50代女性)など、健康維持に役立てたいという声が多いのが特徴でした。
一方、「使いたくない」理由として世代や性別に関係なく多かったのが「疲れそう」という意見でした。
また、「机には配線がたくさんあるので、高さを変えられると困る」(30代男性)、「机の上に物が多いので高さを変えるのは難しい」(20代女性)など、デスク環境によっては不向きというケースもあるようです。
85%以上が継続して使いたい

まだ利用者の少ないスタンディングデスクですが、使ったことがある人の85.7%が「引き続き使ってみたい」と回答しており、満足度の高さが窺えます。
「姿勢を変えることができて良い」(50代男性)、「立っている方が体にも良い」(20代女性)、「腰が痛くならない」(50代女性)など、作業中に姿勢を変えることで、体への負担が軽減されたと感じている人が多く見受けられました。
使ったことがない人たちが懸念していた「疲れる」といった意見はほとんど見られなかったものの、「機能を使うのは最初だけだった」(30代男性)、「座って作業したい」(30代女性)など、導入しても高さを変えず、そのまま使用する人もいたのが現状でした。
今回の調査結果では、スタンディングデスクを導入している企業はまだ少ないものの、約4割の人が興味を持ち、実際に使った人の満足度も高いということがわかりました。
高さを自由に変えられることで、気分転換になったり、体のこりをほぐしたりといったメリットもあるので、これらの意見を参考に導入を検討してみてはいかがでしょうか。
スタンディングデスクのご相談、オフィスレイアウトの変更、またオフィスの診断などのリクエストがございましたら、お気軽に弊社までご相談ください。
