2017/07/28オフィストレンド

採用面接を廃止したら内定辞退率が0%になった
(株)ビースタイル

「いざ入社してみると想像していた会社と何か違う…」
「面接で話していた印象と少し違うかも…」

エントリーシートもしっかり読み込み、面接でもさまざまな質問をしたけれど、入社後に分かるミスマッチ。「お互い素の姿で選考をおこないたい」と、思い切って面接を廃止した株式会社ビースタイル(以下、ビースタイル)は、新しい選考方法で内定辞退率が0%になったと言います。今回は、面接を廃止した経緯や効果、メリットについて人事ユニットマネージャー、岩本恵子氏にお話をうかがいます。

人事ユニット・マネージャー 岩本恵子氏

人事ユニット・マネージャー 岩本恵子氏



<目次>
・面接を廃止したきっかけ
・新しい選考方法の流れ
・一人あたりの採用単価は約40万円までダウン
・今後ブラッシュアップしたい点は?





面接を廃止したきっかけ



ビースタイル選考説明会の様子

ビースタイル選考説明会の様子



ビースタイルが採用面接をやめたのは、2015年度からです。以前は大手求人サイトを利用した一般的な新卒採用をおこなっていました。同社では面接のほかにも、リクルートスーツ、お祈りメール、履歴書やエントリーシートも廃止。これまで当然のようにおこなっていた選考フローをやめた理由は一体なぜだったのでしょうか?

「学生の皆さんは就活対策をしっかりされていて、エントリーシートでも面接でも素晴らしい発言をされます。企業訪問をするなかで、どんどん面接スキルが上がっている印象です。弊社の事業内容も念入りに調べて入社したい気持ちをアピールしていただくのですが、正直なところそれが本当の気持ちなのかどうか読みづらい。これまで実施していた採用面接では学生の本音が伝わりづらかったですし、弊社の事業の本質や職場の雰囲気も感じていただけない。『面接の印象とは何か違う』と入社後に気づくことになってしまっては、お互いにとって幸せではありません。それならば、お互い本音で対峙できる採用方法に変換しなくてはいけないと、思い切って廃止することになりました。」(岩本氏)



新しい選考方法の流れ



会社の事業内容や理念、雰囲気が分かったうえで、一緒に働きたいと思ってもらいたい。企業が学生のことを知るだけでなく、学生にも企業のことをきちんと紹介する必要がある。ビースタイルの新しい選考方法は5段階に分かれており、下記の図に沿ってご説明します。

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画像引用)bstyle blog「ビースタイルの新卒採用。すべてお見せします。」
http://blog.bstylegroup.co.jp/archives/4249


<面接廃止をした現在の選考フロー>

(1)選考説明会に参加する
ビースタイルのホームページより応募したのち「選考説明会」に参加。このとき、学生はリクルートスーツでの参加が必須ではなく、自由な服装で説明会に参加できます。説明会では事業内容を説明するだけでなく、参加者みんなでディスカッションもおこないます。ここでさらに選考を受けたい方は、次のステップへ。

(2)学生が社員にインタビュー後、ミッション
営業職、エンジニア職、広報や人事など、応募者が興味のある分野の社員に1対1で会い、実際の仕事内容を質問したり、コミュニケーションを取ったりします。
(※なかには社員と一緒にランチを食べながら、リラックスした雰囲気で行う場合も。その後、学生はヒアリングした内容で課題に挑戦します。)

(3)適性検査
インタビュー後は、適性検査を受けていただきます。

(4)相互理解を深める
より相互理解を深めるため、各学生の希望や志向に合わせて、社員とのランチや飲み会、職場見学などをおこなっています。例えば、営業の仕事内容を知りたい方は、実際に営業同行もします。インターンを希望する学生は、希望のインターン期間に応じて、実際に事業部の中で働くことが可能。インターン期間は応募者によってまちまちで、1日~数日インターンで働き職場の雰囲気を理解する方もいれば、数ヶ月間働いてじっくり仕事内容を知りたいという方もいます。

(5)最終プレゼン
前のステップにて、相互理解を深めたのち、同社で働きたい意向がある方は最終プレゼンへ。ここでは社長や人事部長に、入社したらどんな活躍をしたいかなど直接伝えます。プレゼン形式に決められたルールはなく、学生が表現したい方法で自分をアピール。手作りの紙芝居で入社への想いや、入社後に成し遂げたいことを伝えるユニークな学生もいます。最終プレゼン後、合否結果の通知をします。



一人あたりの採用単価は約40万円までダウン



面接を廃止し新しい選考方法を導入した結果、ビースタイルでは内定辞退率が0%になりました。どうして0%になったのか岩本氏にうかがうと、「選考ステップのなかで応募者がビースタイルで働くイメージがしっかりできたから」と言います。

「大手求人サイトを利用していたころは、内定を出した後も承諾をいただくまでに時間がかかったり、承諾いただいたのに辞退となってしまったり、内定後のフォローが大変でした。現在の選考方法は、人事部だけでなく全社員の協力があり成り立っています。以前より採用プロセスにかかる時間が長くなるという課題は残りますが、費用コストは、一人あたりの採用単価は約40万円(2016年卒の場合)と以前より削減できたことも大きなメリットです。」

採用費用も削減に成功した

採用費用も削減に成功した



(画像引用)bstyle blog「ビースタイルの新卒採用。すべてお見せします。」
http://blog.bstylegroup.co.jp/archives/4249



今後ブラッシュアップしたい点は?



ビースタイル入社式の様子

ビースタイル入社式の様子



最後に、今後の改善点についてうかがうと、「選ぶミッションやインターン期間などにより、学生によっては選考期間が長くなってしまう課題が残りました。これからは学生の負担にならないように、より効率的な選考を各ステップで見直します。さらに弊社のことを知っていただくために相互理解のパターンの幅を広げていきたいです」と回答。

これから減少が続いていく労働人口の問題。より効率的に、より分かりやすくお互いの魅力が伝わるような採用方法を考えていくことは、すべての企業にとっても取り組むべき課題となっています。
採用試験の段階からお互いが本当の姿を見せ合っていくこと。これがミスマッチを減らすことにつながっていく一番大事な点であると今回の取材で強く感じました。

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