IoTは日本の6つの課題を解決できるのか 総務省が描く「2040年の日本」とは – ページ 2 – 最新記事一覧

2018/08/16コラム

IoTは日本の6つの課題を解決できるのか
総務省が描く「2040年の日本」とは

IoT委員会が想定する日本の6つの課題


このIoT委員会は、日本の将来に影を落とす課題には、次の6つがあると考えている。


・生産年齢人口の激減と高齢者人口の増加
・ハードウェア産業のコモディティ化やAI技術競争力の低下
・国内市場の縮小と米中との競争の激化
・医療費の増大、認知症患者の激増、介護離職の急増
・独居高齢者世帯の急増、15歳未満の人口が4分の3に減少
・インフラと公共施設の老朽化、赤字公共交通機関の廃止


いずれも解決が難しかったり、解決のために莫大な予算が必要であったり、一筋縄ではいかないものばかりである。そしていずれも、放置しておくと日本経済と国民生活に大打撃を与えるものである。


課題を解決するためにまずは未来をデザインする

IoT委員会は「日本の6つの課題をIoTで解決できないか」という観点で研究を重ねている。まずは未来の姿をデザインしてみて、デザインされた未来を実現するには何が必要かを考えていく――という段取りを踏んでいるが、その発想はとてもユニークである。



ドラえもんの世界をつくる


日本の6つの課題はいずれも難題である。その難題を克服し、世界との競争に打ち勝つには生半可な想像力では間に合わない。そこでIoT委員会は「ドラえもん的な世界を夢想」することにしたのだ。総務省が集めた専門家集団が、ドラえもんの世界を真剣に話し合っているのである。


経済や社会の問題を真剣に考えている専門家たちが描く、「ドラえもんの世界のようなIoT化された日本の社会」は次の6項目である。


・AIが人間を超えるシンギュラリティ*が実現する
・体内にデバイスを埋め込むようになる
・空飛ぶクルマが一般的になる
・宇宙旅行が普及する
・多機能な家事ロボットが現れる
・立体映像技術(ホログラム)が進化する

*シンギュラリティ…人工知能が人間の脳を超えたレベルまで進化すること

かつて人類が月にたどり着いたように、夢を描く力は科学の発展において大きな原動力になる。実際、マンガに描かれた未来の技術のいくつかが実現しつつある。ドラえもん的な世界の夢想は、課題が多く、多くの人にとってつかみどころのないIoTが発展した未来像を明確にし、研究と挑戦の原動力になりえる、未来実現のための確かなアプローチなのだ。


引用:IoT新時代の未来づくり検討委員会事務局資料 平成29年11月17日

http://www.soumu.go.jp/main_content/000517890.pdf





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