好きなオフィスの雰囲気とは
“色”は人間の行動や心理に大きな影響を与えると言われています。
たとえば、“赤色”はここぞという場面でやる気や元気を与えてくれたり、“黄色”は脳を活性化させたりするそうで、毎日働くオフィスでも“色”の効果を取り入れている企業は多くなっています。
代表的な例の一つとして『白を基調としたオフィス』があり、“白”は清潔感を与え、気分をリフレッシュさせてくれる効果が期待できます。
また、近年では『木目を基調としたオフィス』も多くなっており、自然が生みだす独特な色合いは優しさを感じさせ、癒しなどの効果を持っているそうです。
そこで今回は、『白を基調としたオフィス』と『木目を基調したオフィス』ではどちらが好まれているのかを調査しました。
<アンケート概要>
対象:オフィスで働く20~50代の男女。回答数:400名 実施時期:2017年1月
“木目”のぬくもりに惹かれる人が多い

“白”と“木目”のオフィスでは「働くなら、どちらのオフィスが良いですか?」という質問をしたところ、『白を基調としたオフィス』と回答した人たちは「清潔な感じがする」(30代男性)、「頭がスッキリ冴えそうな感じがする」(40代女性)、「プライベートと気持ちの切り替えができる」(50代女性)といった意見が多く、42%の人たちから支持を得ました。
一方、『木目を基調としたオフィス』と回答した人たちは「温かい感じがする」(20代女性)、「シックな感じが良い」(30代男性)、「心が落ち着きそうだから」(40代男性)といったような意見が目立ち、58%の人たちが支持する結果となりました。
それぞれの回答をまとめると、『白を基調としたオフィス』は働く人たちにとって清潔さを感じさせるとともにスタンダードなオフィスという印象を与え、プライベートと仕事の切り替えをしやすくさせているようです。
一方、『木目調のオフィス』では独特の温かみを感じる人が多く、落ち着いた雰囲気を演出するのに一役買っていると言えるでしょう。
20代が『木目調のオフィス』を支持する理由は「おしゃれ感」
今回のアンケート調査を男女別・年代別で見ると、男女別の結果では、男性は“白”が43%、“木目”が57%、女性は“白”が41%、“木目”が59%と、“白”と“木目”では男女別の差はほとんどありませんでした。

しかし、年代別では若い世代の方が『木目調のオフィス』を支持する人は多く
特に20代では、「見た目がお洒落なオフィスだと、モチベーションがあがり仕事効率が断然はかどりそうだから」「ありきたりなオフィスとは違ってより自然を感じられるし、なによりオシャレだから」(ともに20代女性)、といったオシャレさを重視する意見が散見されました。
また、「木のぬくもりが精神的なストレスを解消してくれ癒されそうだから」(20代男性)、「ストレスが薄そう」(30代女性)、「自然な色彩でストレスが少なくすみそう」(40代男性)といったストレス対策に効果を期待する意見が20代〜40代に見られ、『木目調のオフィス』を支持する結果になりました。
一方、『白を基調としたオフィス』は50代からの支持率が最も多く、47%の人たちから賛同を得ました。
理由は、「会社は会社らしい方がオンとオフがハッキリ分けられるから」、「爽やかで、すっきり気持ちが良いから」(ともに50代女性)、「さっぱりとしていて気持ちがいい」(50代男性)といった意見が多く見られ、年代が異なるとオフィスに対して求めるものも変わる傾向にあるようです。
今回の調査では、“色”が働く人たちに与える影響は大きいということがわかりました。
これからオフィス移転を検討されている担当者の方は、ご参考にしてみてはいかがでしょう。