合併の効果を最大化。良い意味で“領空侵犯”できる環境へ【株式会社JAFメディアワークス】 – 最新記事一覧

2017/01/17オフィストレンド

合併の効果を最大化。良い意味で“領空侵犯”できる環境へ
【株式会社JAFメディアワークス】

グループ会社同士の合併で統合移転
新たな価値観を求めてオフィス改革


 株式会社JAFメディアワークスは、2016年7月1日「株式会社JAF出版社」と「株式会社ジェ・エー・エフ・メイト社」が統合合併して誕生した。今回の統合移転に至った背景を同社代表取締役社長・望月均氏に伺った。

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株式会社JAFメディアワークス
代表取締役社長
望月均氏


「旧両社ともJAFグループの中で出版・情報サービスなどを主業務としており、元々はひとつの会社で、いわば兄弟会社のような存在でした。そこで、これまで蓄積された情報やノウハウ、コンテンツ等を活かして、今後のJAFのデジタル戦略を統括する核となるべく、インターネット事業、コンテンツ事業、デジタル情報サービスといった、新たな情報コミュニケーターとしての役割を担うことになったのです」  誰もがよく知るJAFは、車のトラブル時に迅速に駆けつけてくれるロードサービスをはじめ、車に関する様々な業務を行なっている。その会員数は実に約1,855万人の規模を誇る。

 デジタル時代の進化に応じて、これまで蓄えられた膨大な情報を活かし、まさに大きなビジネスチャンスが広がっている。

「統合移転にあたっては、元々ルーツは一緒でも長年の期間が経過しており、若手社員が多く両社の文化やワークスタイルも違います。これからJAFのデジタル戦略の中核を担う先端的な役割を果たしていくわけですから、お互いの文化の違いや仕事の進め方、働き方の違いを放置せず、徹底的に議論し合い、社員一人ひとりがどのような価値観で新しい会社をつくっていくべきかを考え抜くための社内コミュニケーションを活性化させる。その上で新しい企業文化の構築や統合のシナジー効果を最大化させることなどが、オフィス変革の大きな命題でした」


統合による交流で新たな価値を生み
ゼロベースで企業文化を確立


 新会社のミッションを満たすため、望月氏が挙げた新たなオフィスの要件は次の通りだった。

・JAF本体へのアクセスと両社とも長く芝大門エリアに所在していたことを考慮し、エリア内で移転
・お互いの顔の見える1フロア統合型のスペースの確保
・デジタル戦略の基幹オフィスとなるため、高性能なBCP対応等災害に強いビルであること



「当初は総務担当者が直接オフィス探しを行なっていましたが、なかなか適切な物件がなく、業務効率も悪いことから、ビルディンググループに依頼することにしました。プロにお願いしても時間はかかるだろうと思っていましたが、要件をお伝えしたらすぐに現在のオフィス物件を含めたご提案をいただきました。そのスピードと物件の見極め方には、正直大変驚かされました」

 新オフィスは「野村不動産芝大門ビル」の10階で、約300坪の1フロア。新幹線・空港への好アクセスを含め、JR山手線「浜松町駅」徒歩7分、都営大江戸線・浅草線「大門駅」徒歩3分、都営三田線「御成町駅」徒歩4分と3駅6路線利用可能なマルチアクセス。レイアウトしやすい機能的なオフィス空間と免震構造をもつハイグレードビルである。間近に見える東京タワーの眺望も抜群だ。

 では、どのように新たな企業文化やワークスタイルを構築したのか。望月氏は、その経緯を振り返った。

「いい意味でゼロからのスタート。発想もこれまでの常識にとらわれず、ゼロベース思考で考えること。そこでまずは、オープンマインドになること。お互いが胸襟を開きポジティブに新しい仕事や働き方についてあるべき姿を語り合うよう促しました」

執務エリアの中心に設けられたミーティングスペース。会議室を利用しなくても、すぐに集まって打ち合わせできるため、社員間のコミュニケーション向上につながっている

執務エリアの中心に設けられたミーティングスペース。会議室を利用しなくても、すぐに集まって打ち合わせできるため、社員間のコミュニケーション向上につながっている



執務エリアは目線を遮るものを置かず、見通しの良い空間となっている。設計の段階から高さのある什器をすべてなくすよう徹底したことで、非常に開放感のあるオフィス空間が実現

執務エリアは目線を遮るものを置かず、見通しの良い空間となっている。設計の段階から高さのある什器をすべてなくすよう徹底したことで、非常に開放感のあるオフィス空間が実現



 同社ではJAF会員向けに『JAF Mate』という国内トップの発行部数約1,200万部を誇るメディアを出版している。このメディア価値を上げるために、それぞれが違った視点から新鮮なアイデアを出し合い、従来の出版メディアとしての価値向上に加え、デジタルコンテンツ等への展開で新たな価値を生み出そうとしている。

「いい意味でお互いに“領空侵犯”しなさいと。新オフィスでも部署の垣根をなくし、コミュニケーション効率を考え、中央部にコミュニケーションスペースを設置し思い立ったらいつでもコミュニケーションが取れるような仕組みを取り入れました。また、リラクゼーションスペースでも、ドリンクサービスなどを設置しインフォーマルなコミュニケーションも促進しています」

 実は、オフィスレイアウトについて望月氏は方針を伝えただけでノータッチ。合併準備委員会の若手社員たちの自主性を重んじ、ビルディンググループのオフィスデザイン設計チームと一体となって検討が進められていった。

「もうひとつ大事なのは、社員たちの一体感を高めることで、新会社で働くことの誇りとモチベーションを高めることです。さまざまな議論を通じてワクワクするような新しいビジネスを作っていけるという意識が共有化され、オフィス内でも、会議でも自由闊達に意見が飛び交うようになりました」


オフィス変革は次の時代に向けた
大きな企業変革の第一歩!


 社員の自主性を重んじる風土が、自律的なワークスタイルや行動ルールを生むことにもつながっていく。

 クリエーターが多いため、統合前には両社のドレスコード等の違いもあり、オフィスルールやマナーなども含め、自分たちで働きやすいように新オフィスのあり方を創り上げていった。

 また、出版業といえば、書類で山積したデスクが常態化するというのがこれまでの在り方だった。望月氏の語るゼロベース思考に基づき、同社ではこれも改革した。

「統合移転を機にクリエーターの意識を変えるいいチャンスだと思い、思い切って紙文書の削減に取り組みました」

 仕分けルールと削減目標を設定し、外部倉庫の活用を含めて移転前に文書削減を実施。新オフィスでは、個人ロッカーを設置して新たな文書管理ルールにもとづき、デスクの上や下部にも書類、私物を置きっぱなしにしない運用を実現した。

通用口の動線に設けられた個人ロッカー

通用口の動線に設けられた個人ロッカー



 新オフィスに移転後、ある社員から“家族にオフィス見学をさせたい”という申し出があったという。その社員は誇らしげに家族を連れて新オフィスを案内した。望月氏もお子様を社長室の椅子に座らせるなど、社員のご家族との交流を楽しんだ。社員が自分の家族に働いている姿やオフィスを見てもらいたい、という気持ちになったことに望月氏は大きな手応えを感じたという。

「実は、新社名も社員たちがアイデアを出し合い、社員の意見を踏まえて決定しました。当社には、クルマ社会の利便性や安全性、楽しさを広げるコンテンツが山のように蓄積されています。それを、これからのデジタル時代にどう発信していくか。今回の統合移転は、新しい時代の、新しいビジネスを切り拓く、社員のマインドや意識を一体化させるための大きな変革の第一歩といえます。社員がイキイキと、次の時代をクリエートするようなそんなオフィス環境をこれからも創造していきたいと思います。未来に向けた大きな夢を社員と一緒に思い描くこと。それに、一番ワクワクしているのは私かもしれませんね」


執務エリアの外側に設けられたリラックススペース。ソファやカウンターテーブルが置かれ、憩いの場所として、また社員間の自然なコミュニケーションを促している

執務エリアの外側に設けられたリラックススペース。ソファやカウンターテーブルが置かれ、憩いの場所として、また社員間の自然なコミュニケーションを促している



応接スペースはガラス張りとなっており、眺望の良いビルにふさわしい開放感がある。ちなみにこの会議室は前入居者が設置した間仕切りを居抜きで有効活用している

応接スペースはガラス張りとなっており、眺望の良いビルにふさわしい開放感がある。ちなみにこの会議室は前入居者が設置した間仕切りを居抜きで有効活用している



執務エリアと応接スペースもガラス張りの間仕切りで区切られている

執務エリアと応接スペースもガラス張りの間仕切りで区切られている



グレード感のあるエントランス

グレード感のあるエントランス



株式会社JAFメディアワークス様
本社所在地:東京都港区
事業内容:情報通信・出版業
施工:株式会社オフィス企画

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