2017/01/18再開発レポート

ビジネスと歴史感じる日八京
東京駅直近、好立地エリアの現在

2015年に東京駅隣接の鉄鋼ビルが竣工し、駅周辺の再開発がひと段落した感がある。
だが、周辺に目を向ければ、東京の玄関口として再開発計画は今後も続く。
なかでも「日八京」と称される日本橋、八重洲、京橋エリアでは
古き良き日本の文化を残すスタイルでの再開発が進んでいた。
東京駅直近エリアの現在を追った。



江戸時代から刻まれた
日八京の街並み


 『残しながら、蘇らせながら、創っていく』というコンセプトは、日本橋の再開発にあたる総合ディベロッパーが掲げたコンセプトであるが、歴史を残すというテーマは東京駅直近の日本橋、八重洲、京橋を含めた「日八京」エリアの再開発にも通じるものがある。

 日本橋は、地名の由来となった「日本橋」は1604年には全国に通じる五街道の起点として定められている。当時の街には問屋が軒を連ね、金貨鋳造あるいは鑑定・検印を行なう金座が置かれるなど、江戸経済の中枢としての役割を担ってきた。その後、第一国立銀行や日本銀行、東京証券取引所が設置されたことで明治初期には金融センター街となり、オフィス街としても、銀座などの商業地とは異なる性格を持つエリアになった。

 八重洲の地名は、徳川家康に招かれ、屋敷を与えられたオランダの航海士ヤン・ヨーステン(和名:耶揚子)に由来する。現在、東京駅八重洲口は「東京ステーションルネッサンス」の一環で整備され、超高層ツインタワーのグラントウキョウ・ノースタワー、サウスタワー、さらに歩行者デッキ「グランルーフ」によって、近代的な東京の玄関口へと変貌を遂げている。

 京橋は、東海道の起点として京へ上る最初の橋であったことに由来しており、東海道の周辺にできた職人町によって栄えた街である。当時の職業に応じてつけられた地名も多く、伝馬の飛脚を出したことに由来する小伝馬町は駅名としても利用されている。
v  日八京エリアには江戸時代からの歴史があり、古き良き日本の文化が刻まれている。近代化が進むなか、歴史や文化を受け継ぐ形での再開発が増えている。


重要文化財、歴史的建築物棟と
ハイスペックビルとの共存


 日本橋では「日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業」が進む。

 事業の核として位置付けられているのは、重要文化財の高島屋日本橋店を保存することである。約2.6ヘクタールの大規模な再開発事業のメインとして高島屋日本橋店を保存し、屋上を緑に囲まれたテラス空間にする計画だ。

 さらに2棟の大規模複合ビルが建設され、最新のBCP性能を備えたオフィスと、高島屋がプロデュースする商業施設が一体となって整備される。

 東京の玄関口として日本橋駅直結、東京駅からも徒歩5分の好立地で、羽田空港と成田空間へもダイレクトアクセスが可能と、高い利便性を持つ。竣工は2018年を予定している。

 歴史を受け継ぐ再開発事業が京橋駅前の「京橋エドグラン」。京橋二丁目西地区市街地再開発事業としてスタートしたこの事業は、歴史的建築物棟「明治屋京橋ビル」を保存・再生した上で、2棟の大規模ビルを新築。地上32階建てで、1フロア約820坪にして、超高層ビルでは希少な免震構造を採用。震度6程度の大地震においても主要機能を確保する国内最高クラスのスペックを誇る。

 2016年10月に竣工した京橋エドグランは、地下鉄京橋駅直結で、JR東京駅からも徒歩5分と抜群の利便性。

 同じ京橋周辺では、「(仮称)京橋一丁目東地区永坂産業京橋ビル新築工事」が計画されている。地上23階建ての高層ビルで、2019年の竣工予定。この計画の特徴は、現在建て替えによって休館中の「ブリジストン美術館」を低層階に収容することだ。特区提案によると建物の3〜6階に入る予定で、計画通りに進めば最新設備によって京橋の文化が未来に受け継がれることになる。

 日本橋、京橋に続いて、八重洲でも大規模な再開発計画が予定されている。「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」は、外堀通りと八重洲通りが交わるエリアに大規模バスターミナルを整備し、虎ノ門ヒルズ、東京ミッドタウンに次ぐ地上245メートル(45階建て)の超高層ビルになる。

 主要用途としては事務所、店舗、ホテル、小学校、バスターミナル、交流施設などが計画されている。竣工は東京オリンピック翌年の2021年を予定されており、日八京エリアの新たなランドマークとなることが期待される。


※MONTHLY BUILDINGS 2016年7月号掲載


「東京日本橋タワー」を背に建設が進む「日本橋二丁目地区第1種市街地再開発事業」。高島屋日本橋店の保存を核とした再開発として注目されている

「東京日本橋タワー」を背に建設が進む「日本橋二丁目地区第1種市街地再開発事業」。高島屋日本橋店の保存を核とした再開発として注目されている



2015年に竣工した「鉄鋼ビル本館」は地上26階建て、延べ床面積約35,392坪の大規模オフィスビル

2015年に竣工した「鉄鋼ビル本館」は地上26階建て、延べ床面積約35,392坪の大規模オフィスビル



鉄鋼ビル南館は商業施設とサービスアパートメント

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日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業のA街区の様子。保存される高島屋日本橋店が奥に見える

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