【オフィスエリア:千代田区神保町・御茶ノ水】魅力が増す中央本線エリア – 最新記事一覧

2016/11/25再開発レポート

千代田区神保町・御茶ノ水オフィス
~再開発レポート:魅力が増す中央本線エリア


日本経済の中心地として知られる大手町、国の中枢機関が集中する霞が関、世界有数の電気街である秋葉原など、千代田区は各エリアによって大きく特色が異なっている。
なかでも神田から御茶ノ水、神保町、四ツ谷といった中央本線沿線エリアは、それぞれの街の歴史を生かした再開発によって新たな価値と魅力を備えており、ビジネスエリアとしてのニーズが高まっている。
いま改めて注目を集めている千代田区の中央本線沿線エリアの現状をレポートする。

「世界一の本の街」神保町
オフィス街としても根強い人気


 千代田区は東京主要5区のなかでも、オフィス街としての色が濃い。これは日本経済の大動脈である東京駅が所在しており、メガバンクや大手新聞社、総合商社など大企業の本社が集結している大手町のイメージが強いことに起因している。さらに近年の計画的な大規模再開発によって、経営効率を高めたい企業の多くがこのエリアに集約される結果となった。いわゆるオフィス街というイメージを体現しているのが大手町といえるかもしれない。

 そんな千代田区だが、皇居を取り囲むように位置していることから、それぞれのエリアによって歴史や特色が大きく異なっており、現在では各エリアで進められる再開発によってオフィス街としての注目度が高まっている。

 皇居の西側に位置する神保町は「世界一の本の街」と呼ばれ、実に157軒の古書店がひしめいている(2015年8月現在)。そのルーツは、明治維新後に東京大学の前身にあたる東京開成学校をはじめ、現在の明治大学、中央大学、日本大学が創立されたことにある。多くの研究者や学生が集まるこのエリアに、専門的な書物を扱う書店が増加したのは自然な成り行きといえるだろう。今では神保町から御茶ノ水にかけて、多くの大学や専門学校が所在しており、学生の街としても知られている。

 また、神保町と御茶ノ水をつなぐ明大通りにはいくつもの楽器店やスポーツ用品店が軒を連ねており、ショッピング街として賑わいのあるエリアでもある。飲食店も豊富で、本を読みながら食べやすいことから「カレーの街」としても有名だ。『ボンディ神保町本店』や『欧風カレー専門店ペルソナ』など高い人気を誇っている老舗も多い。

 オフィス街としてみると、本の街だけに集英社や小学館など出版社が多く所在していることをはじめ、ジョンソン・エンド・ジョンソンや旭化成などが本社を構えている。神保町駅だけでも地下鉄3線が乗り入れており、利便性の高さと衣食住が混在した活気のある街並み、さらに知的な雰囲気が漂うエリアとして根強いニーズがあることが特長だ。

 2015年4月には、かつて神保町に本社を構えていた広告大手・博報堂の旧本館跡地に複合ビル「テラススクエア」が完成し、2013年に竣工した「錦町トラッドスクエア」と並び建っている。基準階面積が634坪で設備も充実しており、賑わいのある神保町から徒歩2分でありながら、大手企業が集結する竹橋駅からも徒歩5分というビジネス立地の良さで、新たなオフィスビルとして注目を集めている。

ビジネスパーソンにとっては多くの刺激に満ちたエリアといえるだろう。

「世界一の本の街」と呼ばれ、実に157軒の古書店がひしめく神保町。再開発によってビジネスエリアとしても活気づいている

「世界一の本の街」と呼ばれ、実に157軒の古書店がひしめく神保町。再開発によってビジネスエリアとしても活気づいている


歴史と学生の街・御茶ノ水
大規模開発でオフィス街を形成


 学生街として賑わってきた御茶ノ水駅周辺エリアは、日立本社跡地に「ソラシティ」、千代田区立淡路小学校跡地に「ワテラス」が2013年に立て続けに竣工したことで新たなビジネスエリアとして注目を集めている。新御茶ノ水駅直結の「ソラシティ」は基準階面積が約905坪の中間階免震システム、「ワテラス」が基準階面積が約710坪の制震構造と、ともに最新鋭の大規模複合ビルとして新たなランドマークとなっている。

 この御茶ノ水駅を中心に、千代田区の中央本線沿線でも再開発をきっかけにオフィスビルの供給が増加している。

 飯田橋駅前の「飯田橋グランブルーム」、四ツ谷駅前で建築中の「ソフィアタワー」、「住友不動産二番町ファーストビル」などがその代表的なオフィスビルだ。2014年に竣工した「飯田橋グランブルーム」は基準階面積が約804坪の大規模高層ビルで、サムスン電子ジャパンや大王製紙などがオフィスを構えている。2017年竣工予定の「ソフィアタワー」は上智大学がキャンパスとして建設しており、7階から16階がオフィスフロアとなる。また、2016年3月竣工の「住友不動産二番町ファーストビル」は基準階面積が約610坪の免震構造となっている。

 秋葉原駅周辺をみると、高架下を進んで千代田区に入ると「JR神田万世橋」「相鉄万世橋」がある。さらに神田駅まで目を広げると、2013グッドデザインを受賞した「アーバンネット神田ビル」や、現在建設が進む「S-GATE内神田」も選択肢に入ってくるオフィスビルだ。

 学生街、ショッピング街などの側面を持ちながら、ビジネスエリアとしての環境整備が進んでいる中央本線沿線の千代田エリアは、今後のオフィス戦略における可能性を大きく広げるポテンシャルを秘めているといえるだろう。

学生街として賑わってきた御茶ノ水周辺エリアも、再開発によって新たなランドマークが誕生

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