2016/11/17再開発レポート

虎ノ門エリア再開発レポート
国際新都心へと進化する虎ノ門未来図の全貌

虎ノ門ヒルズを軸とした大規模プロジェクトが進む港区・虎ノ門エリア。
国家戦略特別区域の予定事業に指定されているこのプロジェクトを筆頭に
東京オリンピックに向けて進む再開発事業は、もはやエリア全域に広がっており、
いたるところで新時代への槌音が響いている状況だ。
真の国際新都心へと進化する虎ノ門エリア再開発の全貌を追う。


江戸に始まる歴史都市が
国際的な新都心へと変貌


「虎ノ門」の由来は諸説ある。「寅は千里行くも千里を帰る」のことわざにちなんだという説や、朝鮮より虎を連れてきた際に巨大な檻を入れるため門柱を広げたからという説もある。

 ただ、最も多く語られているのは、江戸城にあった門のうち、「寅」の方角にあった「虎之御門」に由来するという説だが、起源となった虎之御門は明治6年に撤去されて現在は残されていない。

 しかし、虎ノ門の名称自体は電車の停留所や駅名に用いられるなど広く認知され、昭和24年には港区の町名として公式的に採用される運びとなった。ちなみに、採用を記念して設立された虎のブロンズ像は、現在も地下鉄虎ノ門駅の出口に佇んでおり、歴史の風情を感じさせるスポットになっている。

 虎ノ門エリアの特徴は、各省庁が建ち並ぶ霞が関に隣接することから法律事務所や弁護士事務所など各省庁と関連する企業が多く、また、銀座や新橋にも至近のビジネスエリアでもある。

 現在、商船三井や日本たばこ産業、沖電気工業、興銀リースなど多くの大手企業が本社を構えており、ビジネスエリアとしてのグレード感を備えている。

 2014年には虎ノ門ヒルズが竣工し、ビジネスエリアとしての知名度が高まった。

 東京都施工の市街地再開発事業として環状第二号線の整備と一体的に建設されたこのビルは、官民連携による都市開発プロジェクトでもあり、現在進行中の国家戦略特区の予定事業にもつながっている。

 国家戦略特区とは「産業の国際競争力の強化及び国際的な経済活動の拠点の形成に関する施策の総合的かつ集中的な推進を図る」ことで、さまざまな大規模な事業が指定されており、虎ノ門エリアで進む大規模プロジェクトも予定事業となっている。

 虎ノ門エリアでは、国際的な副都心へと変貌するべく、エリア全域において大規模な計画が進行中だ。

虎ノ門のランドマークとなっている虎ノ門ヒルズを中心に、大規模な再開発プロジェクトが進行している

虎ノ門のランドマークとなっている虎ノ門ヒルズを中心に、大規模な再開発プロジェクトが進行している



虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー(仮称)が予定されている区画では、すでに再開発工事が始まっている

虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー(仮称)が予定されている区画では、すでに再開発工事が始まっている



虎ノ門ヒルズの進化と
エリア全域のプロジェクト計画


 まず虎ノ門駅が変わる。駅前では「虎ノ門駅前地区第一種市街地再開発事業」が計画されており、地下鉄のプラットフォームの拡充やバリアフリー化が進められ、地上駅前広場が新設される。

 赤坂方面に目を向けると、日本を代表するラグジュアリーホテルを核とした総合施設が建設中。「ホテルオークラ東京本館建替計画」は今年6月に着工しており、ハイスペックオフィスを備えたホテルが誕生する。すぐ隣では国際水準の医療サービスを提供する病院が計画された「虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業」が進んでいる。

 そして国際新都心として最も大規模なプロジェクトが、虎ノ門ヒルズを中心としたエリアで進行中だ。

 最大の特徴は、虎ノ門ヒルズを取り囲むように3棟の超高層タワーが建設されること、地下鉄新駅が新設されることだ。

 現在の虎ノ門ヒルズの両側には、地上36階建ての「(仮称)虎ノ門ヒルズ・ビジネスタワー」と、地上56階建ての「(仮称)虎ノ門ヒルズ・レジデンシャルタワー」が並び建つことになる。ビジネスタワーはグローバルレベルの大規模オフィスで、約300坪のバスターミナルも設置。空港リムジンバスも発着可能な「東京の玄関口」としての機能を備える。レジデンシャルタワーは約600戸の高級住宅棟。

 虎ノ門ヒルズの正面では、東京メトロ日比谷線「虎ノ門新駅(仮称)」の工事が進んでおり、供用開始は東京オリンピック前を予定している。また、この新駅と一体となった「(仮称)虎ノ門ヒルズ・ステーションタワー」が検討されている。2022年竣工を目標としたこの計画は、現在の虎ノ門ヒルズと同等の規模となる予定で、プロジェクトに向けて事業が推進されている段階だ。

 虎ノ門ヒルズを皮切りに、大規模プロジェクトが進行中の虎ノ門エリアは、新たなビジネスの拠点として注目を集めることは間違いないだろう。

工事の案内にも「新しい駅」の文字が記されており、完成への期待感を抱かせる。地下鉄新駅設置にともなって、地上にはステーションタワー建設も検討されている

工事の案内にも「新しい駅」の文字が記されており、完成への期待感を抱かせる。地下鉄新駅設置にともなって、地上にはステーションタワー建設も検討されている



虎ノ門2丁目地区でも工事が進む。2024年竣工の計画

虎ノ門2丁目地区でも工事が進む。2024年竣工の計画



(『MONTHLY BUILDINGS』2016年8月号)

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