2018/06/05再開発レポート
2011年3月11日の東日本大震災を経て、同年4月1日に「環状二号線ⅲ街区計画」が着工した。2013年には「虎ノ門ヒルズ」という名称も決定し、2013年9月には、2020年夏季オリンピック開催地が正式に東京に決定している。東京五輪開催の経済効果は、当該地区のみならず東京都全域の、いや日本全体の再開発事業にとっての、追い風となったのである。都が施工者となり民間のノウハウも活用することで、敷地内の建物の集約化を図り、国際競争力の強化につながる多様な機能やオープンスペースなどを創出する「虎ノ門ヒルズ」が遂に誕生した。
東京都都市整備局によれば、同エリアは2020年までに新たなバスターミナル、地下鉄日比谷線新駅の整備と併せて、新駅と既存駅(虎ノ門駅)を結ぶ歩行者ネットワークを整備し、都内各地や羽田空港、臨海部とつながるシームレスな乗り継ぎを強化した、質の高い交通サービスが提供される交通結節点を形成するとしている。
BRT*で虎ノ門〜臨海エリア(豊洲、有明、台場)をつなぎ、新虎通りの広い歩道には「東京シャンゼリゼプロジェクト」としてオープンカフェを整備するなど、新たな賑わいを創出する。周辺市街地においては緑が充実した快適な居住空間、医療等の外国人向け生活支援施設、バリアフリーの充実など、都市機能が高度に集積した国際的なビジネス・交流拠点が形成され、国際ビジネス拠点として整備される。大会後ももちろんのことだが、虎ノ門は2020年大会会場への、玄関口となる。
「東京シャンゼリゼプロジェクト」として整備が進む新虎通り
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