2018/07/09コラム

いま世界を動かす脱炭素経済とは
CARBON DISRUPTION〜シリーズ・エネルギー革命(1)

地球環境の保全には、炭素の排出量をゼロにする「脱炭素社会」の実現が欠かせない。しかし人が生きていくためには経済活動を行わなければならず、従来型の経済活動を推進すれば、炭素が発生してしまう。そこで脱炭素社会を達成するには、「脱炭素経済」すなわち炭素を出さない経済活動を生み出さなければならない。


企業や企業で働く人たちにはいま、脱炭素経済の実現に向けた取り組みが求められているが、環境対策は必ずしも企業のメインテーマとはなっていない。そこで「脱炭素=炭素を脱する」とは、どのようなものなのかを概観したうえで、政府などが描く脱炭素経済についてみてみたい。


シリーズ・エネルギー革命では、エネルギーに関わる諸課題を浮き彫りにしたうえで、現状をレポートする。計3回の連載で、次回以降はパリ協定、再生可能エネルギー、石炭火力発電などを扱う。



そもそも「脱炭素」とは何か


そもそも脱炭素とは何か。それは脱炭素を、「脱」と「炭素」に分けるとみえてくる。炭素とは元素の1つで元素記号はCである。しかし脱炭素経済で使われる炭素という用語は、温室効果ガスのことを指す。温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスがある。なかでも二酸化炭素は地球温暖化への影響が深刻であるため、環境問題では「最も問題が大きい炭素=二酸化炭素」と考えられている。


また二酸化炭素は石油や石炭を消費すると発生するが、いまの世界経済は石油や石炭なしには動かない。つまり現代の経済は、二酸化炭素を増やしながら発展する仕組みになっているのである。脱炭素の「脱」は、温室効果ガスを出さないことを意味する。または、温室効果ガスをマイナスにすることも脱炭素である。二酸化炭素を土中に埋める取り組みが進められているが、これは炭素をマイナスにする脱炭素といえる。ちなみに、温室効果ガスの排出量をゼロにしたりマイナスにしたりする取り組みではなく、抑制する取り組みは低炭素化と呼ばれる。



脱炭素経済は気候変動を弱め自然災害を減らす


なぜ脱炭素経済を目指さなければならないのだろうか。脱炭素が日本のみならず世界中で課題になっているのは、温室効果ガスの排出が気候変動を引き起こしているからである。「気候」とは、地球が太陽から受け取ったエネルギーと、地球が宇宙空間に放出するエネルギーの量が均衡している大気の平均状態のことである。気候はそのときどきで変わるが、大抵は穏やかである。


この均衡が破られることを気候変動という。気候変動が起きると大規模な自然災害が起きるといわれている。気候変動の原因には、自然の要因によるものと、人為的なものに分かれる。自然要因による気候変動は、いまのところ人類に対策を講じる手立てはない。しかし気候変動のなかでも人為的原因で最大のものは温室効果ガスの排出なので、排出量を減らす対策が必要になる。気候変動による自然災害は人類に甚大なダメージを与えるので、脱炭素社会の実現が世界中で叫ばれている。





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