成長へのスプリングボートとして構築した進化系オフィス【株式会社ジモティー】 – 最新記事一覧

2017/03/02オフィストレンド

成長へのスプリングボートとして構築した進化系オフィス
【株式会社ジモティー】

「地域の今を可視化する」を企業理念に安定した成長を続ける株式会社ジモティーは、2016年6月に五反田エリアに移転した。ITベンチャーの新たな集積地として人気が急上昇している五反田を舞台に、同社はどのような成長戦略を描いているのか。


ジモティーブランドの構築に
新オフィスを必要とした理由


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コーポレート部       広報担当
清野恭子氏         宮本亮氏


 株式会社ジモティーは、日本初の本格的な個人間取引を中心としたクラシファイドサイト運営会社として、2011年2月に設立。同年11月にサイトをオープンした。

 同社は「地域の今を可視化する」をコンセプトに、日本全国の各都道府県の地域ごとに、「売ります・あげます情報」「不動産情報」「求人情報」「イベント情報」等の目的に分類された告知を無料で掲載できる地域密着型の掲示板を提供し、いつでも誰でも気軽に利用することができるのが大きな特徴だ。利用者サイドに立ったサイトの改善を続け、開設5年を迎えた2016年には月間訪問者数が数百万人を突破し、安定した成長を続けている。

 今後の成長軌道をさらに加速するために、2016年6月にオフィス移転を実施。住み慣れた恵比寿から五反田エリアへの移転だった。今回の移転の経緯を同社コーポレート部の清野恭子氏はこう語る。

「企業の成長に伴う人数増でオフィスが手狭になり、さまざまな業務運営効率が低下してきたのが大きな要因です。当時のオフィスは恵比寿にあり駅からの距離もやや遠く、会議室もひとつしかありませんでした。正社員は約20名で、協力スタッフも含めると約30名程度がオフィスで稼働していましたが、社内外のコミュニケーションや採用活動にも支障をきたしていました」

 重ねて同社の事業戦略面からの新オフィスの重要性を、同社広報担当の宮本亮氏がこう続ける。

「当社のビジネスはこれまで日本になかった文化をつくる仕事だと考えています。そのためにも今後の成長基盤を支えるオフィス再構築と強い組織基盤を整備し、社会からの信頼性やブランド価値を高めることが急務だったのです」

 今後の成長のスプリングボートになるような新オフィスの構築。未来の青写真を描きながら急ピッチで構築を進めていった。

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オフィスの象徴となるエリアを確保
文化と価値観の共有で求心力アップ


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 2016年3月に移転検討が始まった。移転までの期間はわずか3ヵ月。現在の五反田へのオフィス移転戦略の狙いを清野氏はこう振り返る。

「当初はITベンチャーの集積地である、旧オフィスがあった恵比寿および渋谷エリアで物件を探していました。坪数は倍の100坪程度。しかし人気のエリアで賃料が高騰していることと、希望していた広さのオフィスが近年減少しており、なかなか希望の物件が見つかりませんでした。そこで少しエリアを広げて検討し、新たなITベンチャーの集積地が形成されつつあった五反田エリアをターゲットにしました」

 駅から3分程度と近く、しかも予定より広めの150坪。総合的な判断で、現在のウィン五反田ビルの4階に決定した。

 今後の人員増にも十分余裕のあるスペース確保とコスト効率のアップ、駅近という時間効率アップを選択し、2016年4月には契約を完了。設計・施工を担当する株式会社ドラフトのもと、いよいよ、同社の新たなオフィス構築がスタートした。

 宮本氏は、今後の事業戦略を見据え、新オフィスの構想をこう説明する。

「人員は協力スタッフを含めてほぼ倍になりました。短期間でメンバーが増加しているため、求心力となるジモティー文化や価値観の共有は、欠かせない重要な要素でした。なかでも当社には“仲間やパートナーを大切にする”という重要な価値観があります。大きな目標を達成するために部門の垣根を越えて、互いを尊重し、人として理解し合い、目標へのアプローチの最善の協力を行なう。そのために、新オフィスには風通しが良くオープンマインドで、自由闊達なコミュニケーションを生む仕掛けを設けました。エントランスから続く開放的な空間を設け、執務エリアとの間を結ぶひな壇状のフリースペースがその象徴です」

 木目調のフロアデザインのつながりと透明なドアの組合せにより、より開放感を演出する視覚的な効果をもたらし、どこか手作り感を感じさせるぬくもりのある空間演出が、社員たちをフリースペースに自然に誘う、巧みな演出である。

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 その効果を、清野氏が続けて語る。

「このスペースは当初予想していた以上に、いろいろなコミュニケーションの場として使われています。まず、社員全員が集まって顔を合わせる場として毎週の朝会に活用しています。もちろん、就業中にここに集まってメンバー同士でコミュニケーションを行なうのも自由。一人でじっくりとアイデアを練る場として活用する人もいます」

 ひな壇の横にカウンターを設け、ドリンクサービスなども行なえるようになっているので、気分転換のランチの場としても使われている。また、プロジェクターとスクリーンも設置されているため、勉強会などにもよく活用されるという。

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 始業前はヨガの講師によるちょっとした運動の場などにも。また、ユニークなのは本棚を設けたら、社員同士が各自読んだ本を持ち寄るようになり、メンバー間で貸し借りが行なわれるようになったことだ。

「移転時には社外の関係者の方々を招待し、パーティースペースとしても活躍しました。フォーマル、インフォーマルを問わず、メンバーたちが自由にコミュニケーションスタイルを創造し、いわば成長するフリースペースとなって大活躍しています」

 ちなみに、このフリースペース内に配置されたソファは、宮本氏が自社サイトを使って出品されていたものを見つけ、格安で手に入れたものである。

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生産性を高める会議室の運用ルール
オフィス移転で旧体制を見直し


 清野氏の狙いは核心に迫っていく。

「中核メンバーとなるエンジニアのデスクを執務室エリアの中央に配置しました。自然と人が集まりやすく、気軽なコミュニケーションが生まれる環境を狙いとしています。他のメンバーとのちょっとした会話やコミュニケーションの積み重ねから利用者目線でのアイデアが生まれてくるのです」

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 執務室エリア内に何枚か吊り下がっている、大きな長方形の用紙も気になった。宮本氏がその理由をこう答えてくれた。

「あれは、新しく入社したメンバーの名前を手書きで書いた、いわば歓迎のメッセージです。名前を早く覚えてもらうという狙いもありますが、少しでも早くオープンに心まで解放してチームに溶け込み、大いに力を発揮してもらいたい、という想いが込もっています。オープンマインドで人を大切にする、という当社の姿勢の表れのひとつです。最初は少し恥ずかしいという人もいますけど」

 一つしかなかった会議室は4部屋設置された。会議室が増えたことで新たな発見もあった、と清野氏は語る。

「社内外共有の会議室として、オープンスペースとは少し離れた場所に配置しました。稼働率はほぼ想定していた通り。ただし、会議室が増えたことによって無駄な会議や効率の悪い会議スタイルにならないように運用ルールを作成しました。生産効率を高められるようメンバーとともに見直しを行なういい機会となったと思います」

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 テレビCMも展開し、成長を加速させる同社。オフィス移転の効果を、宮本氏と清野氏はこう口を揃える。

「今回の移転は、コストパフォーマンスと効率性を追求しています。オフィス環境が改善したおかげで社員のモチベーションは上がり、コミュニケーション効率が向上しました。また、デザイン面でもサービスのご利用者様にお越しいただいたときに『綺麗なオフィスですね』と言っていただくこともあって、全体的に良い印象を持ってもらえている印象があります。まだまだ組織もサービスも成長途中です。今後もメンバー間でアクティブに意見を交わしながら、独自の企業文化をつくっていきたいです。唯一無二のサービスを提供できる、強く柔軟な組織、チームを築いていければいいですね」

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※当社施工以外のオフィスを参考事例として取材させていただきました。

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